自転車と健康
自転車の健康効果 ~メタボ編~
自転車運動は有酸素運動であるため、脂肪燃焼効果が高いという特徴があります。また、同じ運動時間で歩行と比較した場合、自転車の方が歩行よりも運動強度が高くなっています。
また、座ってペダルをこぐため、実際よりもつらさを感じずに運動効果が期待できる運動です。
さらに、下の図のとおり、同じ時間運動した場合歩きよりも自転車の方が、消費エネルギーが高く、坂道の場合にはその傾向がさらに強くみられます。
同じ時間運動するならば自転車を使った方がより高い効果が得られるということですね。
下のグラフは、自転車に乗る習慣のない人が、3か月間自由に自転車を利用した場合に、体重や体脂肪率がどのように変化するのかを表したものです。
「できるだけ利用するように」というゆるやかなルール設定にも関わらず、6名平均で体重は2.3kg、体脂肪率は1.2%ダウンしました。
個人別では体重が7㎏、体脂肪率が4%減少したケースも見られました。
さらに、中性脂肪とコレステロールについても、6名平均の数値が大幅に減少しています。
このように、自転車運動は脱メタボに一定の効果があることが分かります。
運動が健康に良いことは分かっているけれど気が重い、時間がない、面倒だ、と感じている方は多いと思います。
すでに自転車をお買い物やお子さんの送り迎えなどに使っている方は、その自転車でちょっと遠くのスーパーまで行ってみる、お休みの日にも自転車に乗ってみるなど、今よりも少しだけ自転車に乗る機会を増やすだけで、十分な運動になるのではないでしょうか。
自転車だとゆっくり走っても10kmで30分程度なんだそうです。往復なら片道5kmで15分。まずは1日10kmを目標に、自分のペースでちょっとずつ、自転車で走る習慣をつけていただければと思います。